タイルセット
タイルセットとは、ラスターまたはベクターデータの集合体を、あらかじめ設定された22段階のズームレベルで、正方形のタイルの均一なグリッドに分割したものです。MapboxのライブラリやSDKでは、モバイルデバイスやブラウザでマップを表示するためにタイルセットが必要となります。タイルセットはキャッシュ可能で読み込みも速いため、Mapboxはタイルセットに大きく依存してマップのパフォーマンスを維持しています。
タイルセットが作成されると、ジオメトリとデータのプロパティは Mapboxスタジオで編集できません。スタイル プロパティのみを適用して外観を変更することができます。
Mapboxタイリングサービス(MTS)(パブリック ベータ)とアップロードAPIの両方で、既存のタイルセットを更新することができます。詳細については、MTS のドキュメントUpdating a tileset(英語) または Uploads API のドキュメントCreating an upload using the tileset ID of an existing tileset to replace its contents(英語)を参照してください。
タイルセットにはラスターとベクターがあります。
ラスタータイルセット
ラスターイメージ(TIFFまたはGeoTIFFファイル)をMapboxアカウントにアップロードすると、ラスタータイルセットになります。ラスタータイルセットは、Mapboxツールがマップ上に表示する画像のグリッドをロードするために使用します。
ラスタータイルセットは、Mapboxスタジオ、Mapbox GL JS、AndroidやiOS用の Mapbox Maps SDK などのMapbox GLベースのツールで使用できます。また、Mapbox.jsやLeafletなどのウェブマッピングライブラリでも、ラスタータイルを使ってウェブページに地図を表示することができます。
ベクタータイルセット
ベクターデータ(GeoJSON、Shapefile、KML、GPXファイル)をMapboxアカウントにアップロードすると、ベクタータイルセットになります。ベクタータイルセットは、ラスタータイルセットと同等のベクターデータです。ラスターデータをピクセルの形で保存する代わりに、ベクタータイルセットはポイント、ライン、ポリゴンの形でベクターデータをベクタータイルとして保存します。
ベクタータイルは、マップスタイルのソースとして使用できます。また、ベクタータイルを直接操作したり、照会したりして、Mapbox GL JSやAndroid/iOS用のMapbox Maps SDKを使ってインタラクティブな体験を作り出すことができます。
関連ページ(英語)
- Mapbox Studio manual: Tilesets
- Getting started: Our map data
- Mapbox Tiling Service API documentation
- Uploads API documentation
- Troubleshooting guide: Manage your tileset processing and tileset hosting costs
- Troubleshooting guide: Adjust the zoom extent of your tileset